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若いのに牝フェロモン出しまくり…
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巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、悪い郵便局員さんをお送りします。
郵政民営化以前、郵便物を公園に廃棄したり様々な問題が浮き上がっていた同局員ですが、中には、一切発覚せずに悪事を繰り返していた者もおりましたようで…。
裏モノNEWS特別連載
手紙を開封し、キャンペーングッズをネコババ
ある郵便配達員の犯罪
田所久二 40才 仮名 郵便局勤務の40才。独身
最終回
彼女はあっさり
体を許した
『入手できるかもしれない』
期待を持たせる電話をユキにかけた私は、翌日から血眼になって配送ボックスの中身を確認した。
パーカー程度のサイズなら、25センチ大の段ボールに納まるに違いない。ならば配送は車ではなくバイクだ。
1週間後、それらしき“ブツ”を発見した。が、あいにくソレは隣地区の箱の中。とても手が出せない。
さらに1週間が過ぎると、ユキからの連絡も途絶え始めた。どうやら私はまたも、キャバ嬢に振り回されただけで終わってしまうようだ。
しかし、奇跡は起きる。探し始めて20日、『ジョージア・キャンペーン賞品在中』と記された段ボールが、私の宅配ボックスに紛れ込んでいたのだ。
盗みの手順はすでに何度も学習済みだ。それでも、心臓をバクバクさせながら自宅駐輪場にあるスクーターのメットインにパーカーをしまい込む。やった、ついにやったぞ!
その晩、パーカーを着てキャバクラに出向いた私に、ユキは期待どおりの反応を見せてくれた。
「うっそ〜!! マジで持って来てくれたの!!」
「大変だったんだよ。どこに行っても在庫がなくてさ」
「でも、なんで田所さんが着てんのー。私にくれないのー?」
「えー、どうしよっかなぁ」
「お願い〜、電話でもくれるって言ってたじゃ〜ん」
アフターに付き合ってくれたらいいよ。冷静に耳元でささやいたら、彼女は拍子抜けするほど簡単に頷いた。もちろん、それがセックスの了解であったことは言うまでもない。
やすらぎパーカーごときで、キャバ嬢を抱けてしまった。この事実は大きく、私は他にエサとなりそうなキャンペーングッズを探しては、それをネコババした。
狙いを付けたのは主婦雑誌である。『オレンジページ』や『レタスクラブ』などから「キャンペーン事務局名」や「商品名」を細かくメモ帳に写し出し、“発送をもって当選の発表と代えさせて頂く”商品を盗むのだ。
ボススタジャンにコカコーラとナイキの共同製作スニーカー、さらには、なっちゃんバケツにジョージアGショック。全部で200点以上はパクっただろうか。
それを秋葉原のショップに持ち込み、1点につき2千円から高いもので2、3万の金に換える。もちろん、その金はすべてキャバクラに消えた。もう後戻りできない。
私は今日も赤いバイクを飛ばす。箱に盗品を積みながら。果たして、悪事が発覚する日は来るのだろうか…。(構成・寺西小夜)
終了
※当記事は裏モノJAPAN2004年6月号に掲載されております。バックナンバーをお求めの方は鉄人社HPよりご購入ください。
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郵政民営化以前、郵便物を公園に廃棄したり様々な問題が浮き上がっていた同局員ですが、中には、一切発覚せずに悪事を繰り返していた者もおりましたようで…。
裏モノNEWS特別連載
手紙を開封し、キャンペーングッズをネコババ
ある郵便配達員の犯罪
田所久二 40才 仮名 郵便局勤務の40才。独身
第4回
やすらぎパーカーを
手に入れたら
ところで、現在40才の私を含め、X郵便の年配配達員はその半数が独身者である。元々口下手な上に、始終外に出払っているため、内務の女子職員と親しくなれるチャンスもない。配達先で女性と親しくなるなど夢のまた夢だった。
28才の夏、局内唯一の友人・青木と1軒のキャバクラへ出向いた。
「馴染みの店だから、安心していいぜ」
店に向かう車の中で、青木はやけに強気だった。が、店に入り、秋穂なる女が付いた途端、態度を豹変させた。痛ましいほど、彼女に気を遣うのだ。
まさにモテない男の典型だが、私も他人のことは言えない。キョンキョン似の夕菜に手を握られ、ノボせ上がってしまった。
歳をとって覚えた遊び癖はまことに性質が悪い。週に1度のキャバクラ通いが2度、3度となり、同伴出勤を重ねるころには、貯金の半分の100万円が消滅。さらにはバッグや指輪をプレゼントし、秘書検定の専門学代まで立て替えて…。
こうして貢いだ金が400万を超えたころ、夕菜が突然店を辞めた。まだキスさえ許してもらっておらず、ただ200万の借金だけが残った。親に泣きつくより他に手だてはなかった。
その後、しばらく大人しくしていたものの、一度覚えた味はなかなか忘れられるものではない。31才になったころ、夕菜の一件以来3年ぶりに、私はキャバクラで遊んだ。
「飯島直子、超可愛くない〜?」
ピンク色のワンピースギャルが隣のテーブルではしゃいでいる。どうやらジョージアの『やすらぎパーカー』が話題になっているらしい。私は久しぶりに、華やいだ気分を味わっていた。
「はじめまして〜。ミキで〜す」
「あ、ど、どうも」
永作ヒロミ似が席に付いた。胸の大きな女性だった。
「お客さん、何してる人ですか」
「こ、広告代理店だよ」
「えー、すごーい」
永作似は、私のウソに大げさに驚いてみせた。悪い気分じゃない。
「ひょっとして、芸能人とかに会えるんですかー」
「いや、えーと。私はそういう部署じゃなくて…。ほら、隣で盛り上がっているやすらぎパーカーとかを企業に提案しているんです」
「えぇ! マジですか〜!?」
目を見開き、繁々と私を見つめる彼女。どうやら、この店では想像以上にパーカーのステータスが高いらしい。なんで、あんなモノが…。
翌日、午前の配達を終え、ラーメン店の行列に並んでいたら、携帯電話が鳴った。昨晩のユキである。
「えーと、いきなりで何なんですけどー」
「え、なに?」
思わず鼻の下を伸ばしながら尋ねると、なんと本気で例のパーカーが欲しいという。そうか、昨晩、携帯番号を交換したのは、このためだったのか。
しかし、残念ながら彼女の頼みには応えられない。一介の郵便局員が、そんな人気商品を入手できるワケないではないか。できるとしたら…。
ラーメンをすする私の頭の中に、よからぬ企みが浮かぶ。
カールにちゃるめら、山崎パン。これまで幾度となく企業の景品を配達してきたが、プレミア景品の大半は『発送をもって当選の発表』とある。つまり、私が途中で盗んでも、コトが公になる危険性はゼロでなかろうか。
やすらぎパーカーの応募は先週締め切ったばかりらしい。といううことは、遅くとも週明けには発送が始まるはず。もしかすると…。
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ある郵便配達員の犯罪
田所久二 40才 仮名 郵便局勤務の40才。独身
第3回
他人の秘密を
盗み見る悦び
平成に入ってから、地元の街は大きく変貌を遂げていた。駅周辺に巨大なビルが建ち、大手の百貨店も進出してきた。変わってないのは、駅前の公団3棟と我がX郵便局だけである。
ある日、その公団担当の配達員に欠員が出て、ヘルプに回るよう指示が出た。
正直、憂鬱だった。公団の3棟(A〜C棟)は13階×15室の巨大住宅である。しかも、子供たちが鬼ごっこにエレベータを使うため、配達に苦労すると、もっぱらの評判だった。
が、上からのお達しである。私はA棟の集合ポストに手紙を放り込み、書留を配るため上階から順々に下へ。B棟も順調に配り終え、C棟の郵便受けの前に立ち、1315、1314…と呟きながら手紙を入れていった。
と、711号室の前でハタと手が止まった。中上幸雄(仮名)。中学時代、鉄道部だった私を散々コケにしたサッカー部の中上だった。
確かスポーツの名門高に越境入学した後、ドロップアウトして不良になったと聞いていたが、どうやら噂は間違っちゃいないようだ。手紙の送り主は、プロミスにレイク、三和ファイナンス。大半がサラ金の督促状である。いったいいくら借金してるんだ。
臨時の配達エリアとあって、躊躇はなかった。10通ほどの手紙を無造作にバッグに詰め込み、何食わぬ顔で自宅に持ち帰った。
鉄道模型と巨大TV以外何もない殺風景な一室で、一つ一つサラ金の封筒を開け、電卓を叩く。
レイクが50万で武富士が20万…、5社併せて220万になった。これでは、利息だけでも毎月4、5万はいってるに違いない。
図らずも溜飲が下がった。以前、犯した悪事のことなどすっかり忘れ、私は1人ほくそ笑んだ。
<中上、とことん堕ちやがれ!>
しかし、本当に地の底まで堕ちたのは私の方だった。これ以来、他人の秘密を盗み見る悦びに目覚め、月に1、2回、ランダムに手紙を抜き取っては酒の肴にするようになったのだ。
大半は当たり障りのない挨拶文だが、「ダンナと別れてくれないと死ぬ」などと、不倫相手の奥さんに綴った“大物”が釣れた日は嬉しくて仕方ない。もはや罪悪感のかけらもなかった。
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