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実働部隊に加わったある日本人男性の告白…私は中国人ピッキング窃盗団の一員でした/第2回
<編集部より>
 巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、ピッキング窃盗団でお送りします。


裏モノNEWS特別連載
実働部隊に加わったある日本人男性の告白
私は中国人ピッキング窃盗団の一員でした


鎌田博次 38才 仮名

第2回 ※第1回はコチラから


運転手の報酬は
1日6時間で3万円


「カマタサン、久シブリ。イマ仕事手伝ッテクレル人探シテマス。ヨカッタラ、簡単ナアルバイトシマセンカ?」

 1カ月後、教えた携帯にワンから電話がかかってきた。簡単なアルバイト。内容は聞かずもがなだろう。

「ワン君、正直、ヤバイ仕事はしたくないんだよね」
「ダイジョウブ、運転手スルダケ。僕タチヲ乗セタ車デ、アチコチ行クダケデスヨ。簡単デショ?」
「いや、そういうことじゃなく」
「カマタさん、昼ノ1時カラ7時マデデ、3万円払ウヨ」

 見透かしたかのように、ワンが私のことばを遮った。

「アナタニ迷惑カケナイヨ」
「……」

 ほんの1年前なら、聞く耳を持たなかったはずだ。が、ここのところ会社の業績が伸び悩み、頭を痛めていた。6時間3万円は、私の心を揺さぶるのに価する金額だった。
 ワンは泥棒を手伝えとは言ってない。彼らを乗せて運転するだけなら、警察に厄介になる危険は低い。そもそも私は何も知らないのだから。

 2日後の昼12時、上野駅でワンたちと落ち合うと、挨拶もそこそこに、目の前に停められたナビ付きの国産ワゴン車に乗り込んだ。見慣れない男が1人増えているが、見張り役だろうか。

「ソレジャ、三鷹ノ方ニ行ッテクダサイ」
 リーダー格のソウからの指示を、ワンが日本語に訳して私に伝える。素直に従うよりない。

「カマタサン、コノ辺デイイデス」
 ワゴンを住宅街の細い路地に停めると、即座にワンたちがリュックを背負って出ていく。新しく来た男だけは、マンションの前で携帯片手に立っている。

 30分後、金髪のチェンが、デパートの紙袋をいくつも抱え戻ってきた。トランクに荷物を放り込み、無言のまま車内へ。
 続いてソウとワン。同じく、大きな袋紙を手にしている。中身を聞き出したい衝動をぐっと堪えた。

「カマタサン、今度ハ八王子ノホウニ、オネガイシマス」
「りょうかい」

 こうして、その日は武蔵野方面を中心に10棟以上のマンションを回った。日が落ちてくるころには、トランクが紙袋でいっぱいである。

 上野駅で約束の3万円をもらうと、ワンが耳打ちしてきた。
「今度イツヒマ? 来週モ手伝ッテ欲シイデスヨ」
「…ああ、いいよ」

 たかが3万円に目がくらんで、翌週も、その翌週もワゴンを走らせた。ただ、運転するだけ。余計な話は一切しなかった。

 4度目のバイトを終えたときのことだ。
「カマタサン、明日カラ毎日手伝ッテヨ」
「え!?」
「月曜日カラ金曜日マデ。雨ノ日ハ、オ休ミダヨ」
 ワンによれば、これまで別にいた中国人運転手が突然姿を消してしまったという。

 毎日3万円。週休2日でも月に60万近くになる計算だ。
「わかった、やるよ」

 感覚は徐々に麻痺してきていた。


第3回へ続く(4月18日22時公開)



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