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轢き逃げしちまった!/第1回
<編集部より>
 巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、2001年7月号・特集『絶体絶命からの脱出』より轢き逃げでお送りします。

 飲酒運転による交通事故が社会問題化され、取締の強化が行われておりますが、その背景には飲酒だけでなく、モラルの低下から『轢き逃げ』が急増していると言います。コトは6年前。裏モノにも、轢き逃げの投稿が寄せられたのですが、話を持ち込んだ男は、いかにして逃亡を遂行したのか――。本日より数回にわたってお送りします。


裏モノNEWS特別連載
特集『絶体絶命からの脱出』より
轢き逃げしちまった!


取材+文 編集部

第1回

『3年前(1998年)にひき逃げ事件を起こしてしまいました。しかも無免許で。これって記事になりますか?』
 ゴールデンウィーク直前の金曜日、編集部に一通のメールが届いた。送り主は自称ハタチのフリーターである。

 臆面なく自らの『轢き逃げ』体験を告白するなんて、タチの悪い冗談か。半信半疑、返事を出すと、まもなく電話がかかってきた。そして、男は事も無げにこう呟いたのである。

「ナニ言ってんすか? 警察には捕まってないっすよ。うまく逃げ切ったんですから」
「えっ?」

 直前に調べた警察白書によると、死亡事故の轢き逃げ犯人検挙率は9割以上。人を轢いたが最後、絶対逃げられない絶体絶命の状況である。そこを逃げ切ったというのはどういうことなのか。

「よろしければお話しますけど」

 5月上旬、約束の場所に現れた中原ヨシキ(仮名)はロングTシャツにジーンズ姿、どこにでもいる普通の若者だった。

前方の車にぶつけた途端
パニックに陥った


 中学1年から河原で原チャリを乗り回していた彼が、初めて車を運転したのは高校2年の春のこと。ワル仲間の先輩に誘われたのだ。
 オートマのオンボロカローラを15分ほど河原で試乗し、いきなり公道へ飛び出した。

「普段からバイクで走り回ってたんで、オートマならラクショーって感じでしたね。アクセル踏むだけだし。オレらのダチはみんな無免許運転してましたよ」

 ノーマルな運転に飽きると次に中原は、河原でのドリフト遊びにのめり込む。
 路面状態の悪い土や砂利の上を速度20~30キロで走り、一気にサイドブレーキを引く。と、『キュルキュルキュルー』と車がクルクル回る、そのスリルが最高だった。

 しかし、そんな派手に遊んでいて警察が黙ってるのか。住民に通報されて当然だろう。
「田舎なんで、河原沿いに家なんかないっすよ。月に2~3回程度なら絶対にバレませんね。けど、それで調子に乗ったのが、間違いだったんすよね…』

 平成10年秋、彼は運命の日を迎える。

「その日は朝8時に、地元の先輩の土井さん(仮名)が誘いにきまして。オレの親友でもある杉原(仮名)から、車を借りてきたんすよ。しかも『代車』です」

 代車とは、マイカーの修理期間などに一時貸し与えられる車のことだ。名義はあくまで業者のものだから、荒っぽい運転で遊ぶ彼らにとっては最適らしい。

 河原沿いへは10分少々の距離。到着後、すぐにブォンブォンとエンジンを響かせながら、乾いた土の上で代車をスピンさせまくった。

 12時半、腹が減ったからマックへ行こう、と土井が中原を誘った。

「このとき、先輩に運転んを任せていれば問題なかったんですよ。けどオレ、どうしてもドライブするーを通ってみたくって。自分からハンドルを握っちゃったんすよ」

 河原の土手を上り、尾根づたいに砂利道を走らせる。道幅約10メートル。車2~3台が十分通行できるスペースだ。
 確認できる障害物は1~2キロ先にある駐車中の黒い車1台のみ。バックミラーには何も写ってない。

「チャンス! と、思いながら、ムリヤリ車をドリフトさせました。先輩は『危ねー!!』って怒ってましたけど。そしたら案の定、急にハンドルが制御不能になっちゃったんですよ。もう、そのまま土手の下へ落ちる寸前でした」

 その直後、彼の耳に届いたのは、『グシャッ!』という衝突音だった。前方に見えた黒い車に突っ込み、やっとのことで停車したのだ。

「いや、マジでビビった。ビビリまくりですよ。ケガはまったくなかったけど、相当、大きな音がしたんでしょうね。川のそばにいた人たちがボクらを凝視してるんすよ。んだよ、テメーらフザけんな、とか思ったんすけど、黒い車を見たら、後部座席のドアが完全にヘコんでました…。それで一気にパニくっちゃって」

 普通なら、この時点で警察を呼び、事故証明を取るのが筋道だ。逃げようにも、周囲には大勢のギャラリーがひしめいているのだから、犯行はバレバレである。

 が、土井がそうはさせなかった。表情をこわばらせ、唇をガクガクさせながら『逃げろ!』と中原を怒鳴ったのだ。

「そんなことして平気かよ。って、思いましたけど、言い返す余裕もなかった。とにかく手足がガクガクなんですよ」

 怒号とともに代車をいったんバックさせ、進行方向へハンドルを軌道修正。近くに持ち主がいなかったのが、不幸中の幸いだ。そのときの中原は、そう思っていたという。


第2回へ続く(4月22日17時公開)



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