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衛生夫のオレが東京拘置所新3舎で出会った死刑囚/第4回
<編集部より>
 巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、拘置所の死刑囚です。

凶悪犯罪が急増する世の中。極刑宣告を受ける犯罪者も少なくないですが、拘置所で暮らす彼らの生活ぶりとはいかなるものか。食事係として服役してきた読者の投稿をお送りいたします。



裏モノNEWS特別連載
テロ実行犯に殺人鬼! そこは「小菅の動物園」と呼ばれていた
衛生夫のオレが東京拘置所新3舎で出会った死刑囚


駿河ユキオ 仮名 31才

第4回 第1回はコチラから

コトを起こして
困るのは俺の方


 入所1週間。晩のメニューに酢豚が出た。
 拘置所の食事は、バクシャリを詰めた弁当箱を囚人に渡し、引き換えに食器を受け取って、オカズを盛る。学校の給食をイメージしてもらえればいいだろう。

 外国人や未決囚に次々と配り、Xの順番が来た。前日の一件もあり、オレは酢豚を少し多めに入れてやった。ところが。

「おい、また、テメーか。なんでオレの酢豚には、豚肉が2コしか入ってないんだ。いいか、俺はオマエと違って、毎日が最後の晩餐なんだ。わかってんのか?」

 明らかにナメられていた。
 Xは知っているのだ。所内で問題を起こして困るのは、仮釈を待つ身のオレの方。決して強気には出られないってことを。

 いちいち目くじらを立てても仕方ない。ここは、仕事を早く終わらせることに専念するのだ。オレは自分に言い聞かせた。

 そして2週間。毎日同じ作業を繰り返すうち、囚人を観察する余裕が生まれてきた。
 死刑囚は全部で6人。当たり前だが、1人1人の性格はまったく異なっていた。

 宝石店を襲った強盗殺人犯(40才)は、普段は愛想のいいオジサンである。それがふと気が付くと、鬼のような形相で裁判資料を凝視していた。
 なんでも刑が確定してから数年たつのに、未だに死刑を覆そうと必死らしい。獄中から死刑撤廃運動に参加しているとの噂も耳にした。

 往生際の悪さで言えば、父親殺し(27才)にかなう者はいない。なにかにつけドアを殴り、蹴る。廊下に怒声が鳴り響くため、刑務官に取り押さえられるのがオチだが、懲罰を屁とも思ってないらしく、すぐに同じことを繰り返す。周囲の人間をすべて敵視しているようだった。

 しかし、さらにその上をいく死刑囚もいる。母娘3人を殺した××だ。少しだけ事件に触れておこう。
 昭和5X年。関東のとあるベッドタウンで当時20代の××は、高校生だった女生徒に交際を申し込む。が、呆気なくフラれたことに逆上。包丁片手に女生徒宅に上がりこみ、本人はおろか、母親や妹まで刺殺してしまう。
 実に残酷極まりない事件だが、所内での××は、その暴力的なイメージとは異なる。
 ある猛暑の一日、オレと鈴木でヤツの部屋の掃除を命じられた。三畳一間の個室になぜ2人がかりで?
 理由は単純。とてつもなく汚れていたからだ。畳の上のカビはすっかり模様の一部と化し、壁にはホームレスのような腐臭が染み込んでいる。便器は大便で茶色に変色し、布団からはヤツの精液の匂いが漂っていた。
 ××の唯一の楽しみが、オナニーだった。ズリネタはプレイボーイのグラビア。お湯や飯を運ぶたびに、イヒヒと笑いながら話しかけてくる。

「コイツ、いい身体してんなぁ。なぁ、おい?」

 初めは無視していた。ヤツには少しでも気が障ることがあると、お湯や飯をひっくり返す癖がある。実際、鈴木の後釜としてやってきた衛生夫が癇に障り、熱湯をかけられていた。
 大声を出して暴れるワケじゃないから、刑務官にも中々気付かれない。かといって隙を見せれば、すぐにかみついてくる。とにかくネチネチしているのだ。

 それでも一度だけ、ヤツの腹を探ろうと、自分から話し掛けたことがある。

「どうよ、最近、コレしてる?」
 手でワッカを作り、センズリを表現した。と、目尻を歪ませながら笑顔で答える××。

「おぉ、おぉ。ヤリまくってんぜ!」
「そっか」
「ん? そういえば、オマエ、昨日バイクで走ってなかった?」
「…人違いじゃない? オレはずっとここにいたけど」
「うそつけ! ぜってー乗ってたって、マジで」
「いや…」
「○×駅前で女と遊んでたろ。オレも連れてけよ!」
「………」

 こんな狂気じみた会話を幾度となく繰り返した。××の顔はいつも本気だった。

 古株の刑務官によれば、××も入所当所は、暴れまわっていたという。その頃は、死の恐怖におののいていたのだろう。
 それが今や単なる精液垂れ流しの毎日。ここから先はオレの想像だが、ヤツは自分から記憶を放棄したのではないか。もしかしたら、人を殺したことすら覚えてないかもしれない。


最終回へ続く(5月21日公開)



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