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衛生夫のオレが東京拘置所新3舎で出会った死刑囚/最終回
<編集部より>
 巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、拘置所の死刑囚です。

凶悪犯罪が急増する世の中。極刑宣告を受ける犯罪者も少なくないですが、拘置所で暮らす彼らの生活ぶりとはいかなるものか。食事係として服役してきた読者の投稿をお送りいたします。



裏モノNEWS特別連載
テロ実行犯に殺人鬼! そこは「小菅の動物園」と呼ばれていた
衛生夫のオレが東京拘置所新3舎で出会った死刑囚


駿河ユキオ 仮名 31才

最終回 第1回はコチラから

オレはここから、
骨になって出るよ



 無期懲役や外国人犯罪者。東京拘置所の動物園は、その名の通り、犯罪者の坩堝と化していた。

 何かと騒ぎを起こし、刑務官にボコボコにされるイラン人。一日中、合掌している殺人犯(無期懲役)。ドラム缶殺人で係争中の未決囚。変わったところでは、元プロ野球選手の江夏豊や金丸信の秘書もやってきた。

 その中に信じられないような人格者が1人いた。三菱重工爆破事件の実行犯Dである。
 事件を覚えている読者は少ないかもしれない。時は昭和49年。Dは千代田区の三菱重工本社ビルに爆弾をしかけ、死者8名、重軽傷者165名の大惨事を巻き起こした。
 彼がどんな思想のもとに、そんな恐ろしい行動を起こしたかは興味ない。ただ、オレが知っているDは、いつも髪を短く刈り揃え、難しい哲学書を読む勤勉実直な好人物だった。
 オレが最も驚かされたのは、Dの鍛えられた肉体である。独房に長年閉じ込められた死刑囚は、運動不足で身体がプヨプヨしているのが常だ。
 なのに、Dの筋骨隆々とした肉体はどうだ。社会に出たら、さぞ立派に厚生できるだろうと思わせるに十分だった。



 出所を控えたある春の日、午前10時頃のことだ。廊下の掃除をしていたら、突然、刑務官に空室で待機しているよう命じられた。
 ただならぬ様子を感じたが、理由を聞ける立場ではない。言われるままに部屋に入り、数分。数人の足音が近づいてくるのを察知した。気配は消しているが、複数の刑務官であることは間違いない。
 数十分後、再び部屋から出された。いつもの廊下にいつもの独居房。だが、オレのあずかり知らぬところで、死刑囚の1人が部屋から消えていた。
 頑ななまでに無口な彼とは、1、2度だけ、言葉を交わしたことがあった。

「オレはここから、骨になって出るよ」

 生気ない表情が頭に思い浮かんでくるたびに、オレの心は寒くなる。


終了


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