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単なる『郵便物の転送』バイトがオレを前科一犯に追い込んだ理由/最終回
<編集部より>
 巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、インターネットで見つけた怪しいアルバイトです。※第1回はコチラからです。


裏モノNEWS特別連載
単なる『郵便物の転送』バイトが
オレを前科一犯に追い込んだ理由


種田すぐる 仮名 23才

最終回

執行猶予の一文無しと
実刑覚悟の億万長者


 平成12年5月中旬のことだった。酒を飲んで、深夜3時頃、眠りについた翌朝7時半、突然、玄関のベルが鳴った。

【誰だよ、こんな朝早くから】

 トビラを開けると、眼光の鋭い人間たちが数人立っている。いったい何事だろうか。

「蕨署のものですが」

 ……!? 一瞬、言葉を失う。と、同時に彼らが土足で中に入り込んできた。

「ほら、コレが裁判所の差し押さえ命令書だ。オマエ、郵便物の転送バイトしてるだろ? その件でちょっと聞かしてもらうから、任意同行な。早くしろ!」

 部屋は無残に荒らされ、あらゆる物が没収された。だが、証拠になるものはすでに捨てている。まさかパクられることはないだろう。

 パトカーに乗せられ、埼玉県蕨署の取調室まで連れて行かれても、オレはタカをくくっていた。

「わかってんだろ、全部吐け」
「何もしてません」
「…ふ~ん」

 5分後、身長190センチ、見た目は安岡力也というコワモテの男が入ってきた。とても警官には見えない。

「オラ、吐けや」
「郵便物を転送しただけです」
「ナメんなよ、コラ!」

 襟元を掴まれ、顔を机に叩きつけられる。おい、マジか。助けてくれ!

「おまえアホか! すでに永井(仮名)が全部、しゃべってんだぞ」
「ナガイ? 誰っすか」
「さては、本名も知らされてねぇんだな。アライだよ、アライ!」

 もうダメだ。オレはとりあえず、トバシの件は伏せ、郵便転送と架空口座開設について説明を始めた。

「なるほどね。ちょっと待ってろ」

 間もなく別の刑事が現れた。

「これを見ろ」

 刑事が差し出したのは、あさひ銀行や富士銀行周辺の地図。そして、“逮捕状”だった。。罪状は架空口座開設に対する有印私文書偽造、同行使の容疑である。オレはその場で腰縄と手錠をかけられた。

「14時○分、種田すぐるを逮捕する。ちなみに、オマエ、身柄付き書類送検になるか、ただの書類送検になるかは、まだ決まってないから」



 その年6月中旬、オレに懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決が下された。刑事によるとアライは一連の非合法商売で億単位の金を稼ぎ出したという。

 手口はこうだ。
 まず奴はネット上の他のサイトから白紙の保険証を手に入れ、電話秘書の住所で本物ソックリに偽造。次に架空口座とクレジットカードを作り、同時にトバシケータイを販売していたらしい。

 話を聞いててどうしても許せなかったのは、オレが都合よく使われ執行猶予の一文無しに対し、アライの手元には億単位の金が残り、しかもそれが奴の財産になるかもしれない、ということだ。

 2000年8月現在、アライは未だ公判中の身だが、実刑を喰らうのは間違いないだろう。
 しかし、それでも奴は、刑期終了後、被害届けの提出されない限り、億単位の金を法的になんの問題もなく受け取れるのだ。
 違法行為で稼いだ金を合法的に受け取れるなんて、そんなバカなことがあっていいのだろうか。

 が、どうせ捕まるならそっちの方がよっぽどいい。そう感じるのはオレだけじゃないはずだ。


 終了



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