FC2ブログ
裏モノJAPAN公式ブログ











月刊誌『裏モノJAPAN』(鉄人社刊)の公式ブログです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
私はハタチの闇金ギャル店長/第4回
<編集部より>
 巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、ヤミ金を運営するギャル店長です※第1回はコチラからです。


裏モノNEWS特別連載
マジでチョー返してほしいんだけど!
私はハタチの闇金ギャル店長


水口早紀 仮名 20才

第4回

オマワリさん、いいとこに
来てくれました!


 ヤミ金でもっとも過酷な仕事は言うまでもなく取り立てだ。追い込む前に払わせろの作戦で大半の客はスンナリ回収できるが、売上が伸びれば不良債務者が増えるのも仕方がない。

 手が空き次第、チャリンコで客の下へ追い込みに行くのが、いつもの私のやり方。相手は、こんな若いネーチャンが来るとは予想もしなかったゆで、みな同じような反応を示す。

「あ、ああ、あの、社員さんだったの?」

 パートの事務員ぐらいにしか思ってなかったんだろう。その分、相手に与えるインパクトはでかい。
 とはいえ、恫喝するような物言いは一切しない。努めて冷淡に「借りたモノは返すのが常識でしょ」と迫るのが常套手段だ。

 これで1万でも2万でも誠意を見せるヤツは、放っておいても後でキッチリ回収できる。問題は居留守を使うような開き直り野郎だ。こうしたナメた連中には、私も容赦はしない。

「○×さ~ん。ちょっと、マジでお金返してくんないかなぁ。お、か、ね、返して~。ほんと、どういう教育受けたら、こんな非常識なコトができんだろうね。近所のみなさんも迷惑してるよ~」

 大声で騒ぎまくって、家族でも出てくりゃシメたもの。逆にオマワリさんを呼ばれたところで、何一つビビることはない。

「オマワリさん、いいとこに来てくれました! 見て、この借用書。貸したお金、返してくれなくて、私、困ってるの。ねぇ、何とか言ってよ」
「まぁ、まぁ、この人も大変なんだからさ、ここはひとつ」
「ちょっとちょっと。コッチもちょーマジで大変なんですけど」
「いや、あはは」

 民事不介入の原則とは、どうやらヤミ金のためにあるようだ。

 もっとも、これだけ強気に攻めても、出張回収率は五分五分ってところ。取れないケースは、やはりそれなりの事情がある。

 今も忘れられないのは、公団住宅に住む母子家庭宅に取り立てに行ったときのことだ。貸付金は5万円。返済期限が2日も過ぎている。

「横山さん(仮名)、いる?」

 ドンドン、トビラを叩きながら新聞受けの中を覗いた。と、微かに漂う石油ストーブの匂い。ったく、いるじゃねーか。居留守使ってんじゃねーよ!

「横山さ~ん、貸した金、返してくださ~い、困ってま~す」

 相変わらず返事はない。もはや仕方ない。私は家具を差し押さえるため(代物弁済といって、借用証にもキッチリ明記してある)、軽トラックの手配に取り掛かった。

 と、そのとき、おもむろにドアが開き、中から小学4年生ぐらいの男の子が現れた。

「うぅ、おがあざんんはぁ」

 知的障害者だった。呆然としながら部屋を覗いた。異様なまでに散らかっている中の様子。いや、違う。散らかってるように見えたのは、みんな…乾いたゲロ。
 瞬間、私は家を飛び出した。全力でチャリのペダルを踏んだ。吐きそうになるのを我慢しながら、私は必死だった。それから間もなく、横山さん一家は姿をくらました。あの子供はどうなったのだろう。今でも時々思い出す。


最終回へ続く(6月4日公開)



裏モノ携帯サイトで公開中→★秘蔵のエロ写メ★を見るには、メルマガ登録をお願いしております。方法は、件名に裏モノメルマガ登録希望と記載して、★コチラ★まで空メールを送るだけ(※無料です)。後日、パスワードをメルマガで発行いたします。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。