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坊主丸儲けとは、よく言ったもんだ 平成の裏仕事師『インスタント僧侶』/第2回
<編集部より>
 巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、平成の裏仕事師よりインスタント僧侶のお話です。

 転職が盛んなご時世。ちょっとした金さえ積めば、坊主にもなれるって寸法で、主人公も50万で買った正式な僧侶の資格を使い、世にも奇妙な僧侶派遣業なる仕事を開業、荒稼ぎしております。アイデア一つで金は稼げるもの。社会勉強にお一つご覧ください――。※第1回はコチラから


裏モノNEWS特別連載
坊主丸儲けとは、よく言ったもんだ
平成の裏仕事師『インスタント僧侶』


松川惟一 仮名 42才

第2回

1時間話を聞くだけで
免許が下りた


 言うまでもなく僧侶は資格制で、その免許のことを仏教用語で“度蝶”という。取得方法は主に次の二通りだ。

1・志したお寺の信者(宗徒)となり、何年か通って勉強を積んだところで出家(得度)を許してもらう。
2・大学の仏教学科を出た後、師匠(師僧)の下で2、3年修行した上で資格を得る。

 いずれにせよ、身内に住職がいない限り、寺にコネをつけるのも難しく、ましてや修行もせずに度蝶を得るなどありえない話。しかし松川氏は、その“ありえない話”を現実のものとし、伝統宗派の度蝶を手に入れたのだ。



 度蝶をもらうのは、本当に簡単でしたね。詳しくは言えませんが、実際にある山奥の寺に行って、住職の話を1時間ぐらい聞くだけ。式に着る法衣も向こうが用意してくれたし、本番前にリハーサルもあるから作法も何も知らなくても全然、困らない。

 いま私、柳沢(仮名)って男と一緒に事務所をやってるんですが、このときも2人で行きましてね。ところがこの柳沢ってのが、正座は苦手だからとケガもしてないのに右足に包帯を巻いて、イスを出してもらった。横着な男でしょ。
 そこへいくと私は真面目だから、冷たい床に1時間正座ですよ。でも10分ぐらいで足がしびれちゃって、坊さんが何を話したか全然、記憶にない(笑)。

 得度式には私たちの他に15、16人来てました。みんな、それなりの寺の御子息だんですよ。仏教大学出たり、小坊主として修行したり、まったくご苦労なことです。

 実際、僧侶のシステムってのはおかしなもんですよ。マトモにいけば何年も修行した挙句、100~200万円も喜捨しなくちゃいけない。お経の試験もある。
 その一方で、私らみたいにウン十万で度蝶を買ってる人間もいる。でも、どちらも僧侶。いいんですかね、これで。

 もっとも各宗派とも、元を辿れば実にシンプルでね。信者のいちばん多い浄土真宗を興した親鸞聖人なんか、「行はない」って書いてる。しかも親鸞は肉も食うし、嫁さんもらって、実に人間臭いわけですよ。
 いわば、もったいぶった修行やしきたりとはいちばん縁遠いのが親鸞ですから、今のシステムは住職連中が自分たちの権威付けと金儲けのために考え出したもんだと思いますよ。

 ま、そういう意味じゃ、動機が不純な私でも坊主の素質十分ってことですよね。


「料金5万」と広告しても
20、30万は包んでくる


 度蝶をもらったその日から、私は僧侶なわけです。依頼があれば葬式もできる。

 昔は、どの家も近所の寺に墓があって、そこで法要したもんですが、今は檀家制度が崩れて、東京近郊じゃ、お通夜や告別式を葬儀場でやって、遺骨は自分たちで霊園に納骨しちゃうのが普通でしょ。
 坊さんだって葬式屋だか祭儀場だかに頼めば、予算に応じて派遣してくれますよね。

 つまり私が言いたいのは、僧侶も家庭教師もシステム的には変わらないってこと。同じ派遣業なら、商売の仕方はお手のもんですよ。

 まずは、浄土真宗と曹洞宗、天台宗に臨済宗といったメジャーどころの衣装や小道具を買いに行きました。といっても、正装用の法衣なんて、目玉が飛び出すほど高くて手が出せない。そんなものは各宗派の紋が入った袈裟だけ揃えりゃ、後は使いまわしでいいんです。数珠なんか100円ショップですよ。
 次に業界の人たちが目を通す『祭典新聞』ってのに、“低料金で僧侶を派遣します”と広告を打ちました。ま、実際に派遣されるのは私と柳沢なんですけどね。

 ところでいま、通夜と葬式をセットでやったら、坊さんへのお布施っていくらかかると思います? 50万ですよ。お布施に値段が付いてるのもおかしな話ですが、坊主によっちゃ「よそ様からはこれだけ頂戴しております」なんて平気で言いますからね。

 そこをうちは、思い切って「派遣料2~5万」ってやった。葬儀屋や祭儀場は客から斡旋手数料をピンハネして坊主に渡してますから、彼らも安い僧侶を探しているんですよ。安けりゃ安いほど自分たちの実入りも大きくなるわけでしょ。

 でも、さすがに「2~5万」じゃ安すぎると思ってるんじゃないですか。言うほど儲からないだろうって。
 ところが、ここが面白いところで、「安すぎる」って思いは遺族も同じで、実際には20万、30万って金を包んでくるんですよ。せめて人並みのことをしてやりたいって気持ちがどうしても働いちゃうんでしょうね。

 わかります? ここがこの商売の最大の旨味なんですよ。


第3回へ続く(6月23日公開)


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