FC2ブログ
裏モノJAPAN公式ブログ











月刊誌『裏モノJAPAN』(鉄人社刊)の公式ブログです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ある郵便配達員の犯罪/第1回
<編集部より>
 巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、悪い郵便局員さんをお送りします。

 郵政民営化以前、郵便物を公園に廃棄したり様々な問題が浮き上がっていた同局員ですが、中には、一切発覚せずに悪事を繰り返していた者もおりましたようで…。


裏モノNEWS特別連載
手紙を開封し、キャンペーングッズをネコババ
ある郵便配達員の犯罪


田所久二 40才 仮名 郵便局勤務の40才。独身

第1回



 深緑の制服に身を包み、赤いバイクで住宅を駆けずり回る。お馴染み、郵便局の配達員である。
 ところで、皆さんは彼ら配達員が、1日にどれほどの郵便物を配るかご存知だろうか。答は約1千通(都市部。小包も含む)。1年間にしたら、35万回以上も他人のプライバシーに接している計算だ。
 もちろん、その取扱いには特別な注意を支払われるべきなのだが、時に不祥事も起きる。昨年1年間でも、2月に静岡・焼津郵便局の非常勤職員が約200通の郵便物を川に捨てて逮捕され、12月には、兵庫県の三田郵便局で760通の手紙を空地に捨てた大バカ者が検挙されたのだ。
 2件とも郵便法の『放棄』に該当する違法行為である。幸い現金の被害はなかったというが、これでは郵便局の信用もクソもない。発覚していないだけで、他にも多くの事故、事件が起きてるのではと見られても、何ら不思議ではないだろう。
 そう、発覚していないだけで、郵便物は大量に消えている。配達員になって18年、私が冒した悪事は数え切れない。


波風たてなければ
定年まで無事に



 昭和62年7月。大学の夏休み、地元X郵便局の『郵メイト』でアルバイトを始めたのが、きっかけだった。
 地元のエリアを管轄する大型郵便局のXでは、カモメール(暑中見舞い)や年賀状の出回る繁忙期になると、大量に学生アルバイトを雇っている。
 地味で過酷な仕事。普通の学生には敬遠されがちだが、人見知りの私には肌に合っていた。
 炎天下の中、ギア比の重い自転車を東へ西へ。文句も言わず、ただ黙々と働く私を当時の配達課長は大いに気にいり、以来、毎シーズン直々に誘ってくるばかりか、就職活動期には採用の口利きまでしてくれた。
 時はバブルの真っ盛り。人手不足の折り、上手く丸め込まれたというのが実情だが、ともあれ私は平成元年4月より、30名からなるX郵便局配達員(外務という)の一員として働くことになる。
 配達員の1日は朝8時に始まる。更衣室で制服に着替え、配属エリアのボックスから荷物をバイクに積み込み、働き蜂のように局を飛び出す。そして、基本的に退職まで変わることのない大きな担当エリアを6人で分担し、夕方の5~6時までマンションや一戸建てを渡り歩くのだ。
 ちなみに、回収の仕事は専門の回収員が行い、窓口等の内務は専門の職員が担当するのだが、帰局後は我々も時間外窓口や郵パックの対応などにも駆り出され、帰宅時間は8時を過ぎるのが通常だ。
 いい意味で出世とは無縁の外務は、私にとって実に居心地の良い職場だった。
 資格が、公務員試験の中で最もレベルが低い三種ということもあるのだろう、配達員は元ヤンキーからエリート大の卒業生まで種々様々。昇進したところで総務主任止まり(一般の会社で係長補佐)ゆえ、意欲もわかない。波風さえ立てなければ、まずは定年まで無事に勤められる環境だ。
 給料は、現在40才で主任の私が手取り28万(初任給は17万だった)。同じ階級でもさらに8段階に細かく位付けされているが、毎月1段階で500円の差額しか出ないなら、気にする必要もない。
 無味乾燥で誰でもできる単純労働。内向的で地道な性格の私には、ぴったりの仕事だった。




第2回へ


※当記事は裏モノJAPAN2004年6月号に掲載されております。バックナンバーをお求めの方は鉄人社HPよりご購入ください。




裏モノ携帯サイトで公開中→★秘蔵のエロ写メ★を見るには、メルマガ登録をお願いしております。方法は、件名に裏モノメルマガ登録希望と記載して、★コチラ★まで空メールを送るだけ(※無料です)。後日、パスワードをメルマガで発行いたします。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。