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裏モノJAPAN公式ブログ











月刊誌『裏モノJAPAN』(鉄人社刊)の公式ブログです。
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ある郵便配達員の犯罪/第3回
<編集部より>
 巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、悪い郵便局員さんをお送りします。

 郵政民営化以前、郵便物を公園に廃棄したり様々な問題が浮き上がっていた同局員ですが、中には、一切発覚せずに悪事を繰り返していた者もおりましたようで…。


裏モノNEWS特別連載
手紙を開封し、キャンペーングッズをネコババ
ある郵便配達員の犯罪


田所久二 40才 仮名 郵便局勤務の40才。独身

第3回


他人の秘密を
盗み見る悦び



 平成に入ってから、地元の街は大きく変貌を遂げていた。駅周辺に巨大なビルが建ち、大手の百貨店も進出してきた。変わってないのは、駅前の公団3棟と我がX郵便局だけである。
 ある日、その公団担当の配達員に欠員が出て、ヘルプに回るよう指示が出た。
 正直、憂鬱だった。公団の3棟(A~C棟)は13階×15室の巨大住宅である。しかも、子供たちが鬼ごっこにエレベータを使うため、配達に苦労すると、もっぱらの評判だった。
 が、上からのお達しである。私はA棟の集合ポストに手紙を放り込み、書留を配るため上階から順々に下へ。B棟も順調に配り終え、C棟の郵便受けの前に立ち、1315、1314…と呟きながら手紙を入れていった。
 と、711号室の前でハタと手が止まった。中上幸雄(仮名)。中学時代、鉄道部だった私を散々コケにしたサッカー部の中上だった。
 確かスポーツの名門高に越境入学した後、ドロップアウトして不良になったと聞いていたが、どうやら噂は間違っちゃいないようだ。手紙の送り主は、プロミスにレイク、三和ファイナンス。大半がサラ金の督促状である。いったいいくら借金してるんだ。
 臨時の配達エリアとあって、躊躇はなかった。10通ほどの手紙を無造作にバッグに詰め込み、何食わぬ顔で自宅に持ち帰った。
 鉄道模型と巨大TV以外何もない殺風景な一室で、一つ一つサラ金の封筒を開け、電卓を叩く。
 レイクが50万で武富士が20万…、5社併せて220万になった。これでは、利息だけでも毎月4、5万はいってるに違いない。
 図らずも溜飲が下がった。以前、犯した悪事のことなどすっかり忘れ、私は1人ほくそ笑んだ。
<中上、とことん堕ちやがれ!>
 しかし、本当に地の底まで堕ちたのは私の方だった。これ以来、他人の秘密を盗み見る悦びに目覚め、月に1、2回、ランダムに手紙を抜き取っては酒の肴にするようになったのだ。
 大半は当たり障りのない挨拶文だが、「ダンナと別れてくれないと死ぬ」などと、不倫相手の奥さんに綴った“大物”が釣れた日は嬉しくて仕方ない。もはや罪悪感のかけらもなかった。


第4回へ


※当記事は裏モノJAPAN2004年6月号に掲載されております。バックナンバーをお求めの方は鉄人社HPよりご購入ください。




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