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裏モノJAPAN公式ブログ











月刊誌『裏モノJAPAN』(鉄人社刊)の公式ブログです。
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ある郵便配達員の犯罪/第4回
<編集部より>
 巷で話題のニュースや現象を過去の裏モノJAPANで読み解く裏モノNEWS。今回のテーマは、悪い郵便局員さんをお送りします。

 郵政民営化以前、郵便物を公園に廃棄したり様々な問題が浮き上がっていた同局員ですが、中には、一切発覚せずに悪事を繰り返していた者もおりましたようで…。


裏モノNEWS特別連載
手紙を開封し、キャンペーングッズをネコババ
ある郵便配達員の犯罪


田所久二 40才 仮名 郵便局勤務の40才。独身

第4回


やすらぎパーカーを
手に入れたら




 ところで、現在40才の私を含め、X郵便の年配配達員はその半数が独身者である。元々口下手な上に、始終外に出払っているため、内務の女子職員と親しくなれるチャンスもない。配達先で女性と親しくなるなど夢のまた夢だった。
 28才の夏、局内唯一の友人・青木と1軒のキャバクラへ出向いた。
「馴染みの店だから、安心していいぜ」
 店に向かう車の中で、青木はやけに強気だった。が、店に入り、秋穂なる女が付いた途端、態度を豹変させた。痛ましいほど、彼女に気を遣うのだ。
 まさにモテない男の典型だが、私も他人のことは言えない。キョンキョン似の夕菜に手を握られ、ノボせ上がってしまった。
 歳をとって覚えた遊び癖はまことに性質が悪い。週に1度のキャバクラ通いが2度、3度となり、同伴出勤を重ねるころには、貯金の半分の100万円が消滅。さらにはバッグや指輪をプレゼントし、秘書検定の専門学代まで立て替えて…。
 こうして貢いだ金が400万を超えたころ、夕菜が突然店を辞めた。まだキスさえ許してもらっておらず、ただ200万の借金だけが残った。親に泣きつくより他に手だてはなかった。
 その後、しばらく大人しくしていたものの、一度覚えた味はなかなか忘れられるものではない。31才になったころ、夕菜の一件以来3年ぶりに、私はキャバクラで遊んだ。
「飯島直子、超可愛くない~?」
 ピンク色のワンピースギャルが隣のテーブルではしゃいでいる。どうやらジョージアの『やすらぎパーカー』が話題になっているらしい。私は久しぶりに、華やいだ気分を味わっていた。
「はじめまして~。ミキで~す」
「あ、ど、どうも」
 永作ヒロミ似が席に付いた。胸の大きな女性だった。
「お客さん、何してる人ですか」
「こ、広告代理店だよ」
「えー、すごーい」
 永作似は、私のウソに大げさに驚いてみせた。悪い気分じゃない。
「ひょっとして、芸能人とかに会えるんですかー」
「いや、えーと。私はそういう部署じゃなくて…。ほら、隣で盛り上がっているやすらぎパーカーとかを企業に提案しているんです」
「えぇ! マジですか~!?」
 目を見開き、繁々と私を見つめる彼女。どうやら、この店では想像以上にパーカーのステータスが高いらしい。なんで、あんなモノが…。
 翌日、午前の配達を終え、ラーメン店の行列に並んでいたら、携帯電話が鳴った。昨晩のユキである。
「えーと、いきなりで何なんですけどー」
「え、なに?」
 思わず鼻の下を伸ばしながら尋ねると、なんと本気で例のパーカーが欲しいという。そうか、昨晩、携帯番号を交換したのは、このためだったのか。
 しかし、残念ながら彼女の頼みには応えられない。一介の郵便局員が、そんな人気商品を入手できるワケないではないか。できるとしたら…。
 ラーメンをすする私の頭の中に、よからぬ企みが浮かぶ。
 カールにちゃるめら、山崎パン。これまで幾度となく企業の景品を配達してきたが、プレミア景品の大半は『発送をもって当選の発表』とある。つまり、私が途中で盗んでも、コトが公になる危険性はゼロでなかろうか。
 やすらぎパーカーの応募は先週締め切ったばかりらしい。といううことは、遅くとも週明けには発送が始まるはず。もしかすると…。



最終回へ


※当記事は裏モノJAPAN2004年6月号に掲載されております。バックナンバーをお求めの方は鉄人社HPよりご購入ください。




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