弁護士を操り3年で3億円をゲット
スネに傷あるノンバンクさん
過払い金はきっちり返してもらいますよ
リポート 石神研司 34才 仮名
社長、借金がチャラになる
方法があるんですが
会社を辞め、すぐに経営コンサルタントのオフィスを開いた。目的は裁判所に提出する訴状や、利息の見直し計算書を作成するため。つまり、Xから奪い取った金を、名目上、書類作成費として弁護士から振り込ませることにした。これなら税務署にも怪しまれるコトもない。
弁護士の新事務所を探すのにも骨を折った。連中の財布のヒモを完全に握るには、部屋代もオレが負担せねばならない。
できれば、ワンルームマンションの部屋をまとめて借り上げるのが望ましい。さらには、地裁まで電車1本で行けるポイントがいいだろう。
他にも机やパソコン、電話線など、かかった経費は総額600万。すべての準備を終えた6月下旬には、貯金はほとんど底をつきかけていた。
しかし、ここからが本番。オレは1人、事務所の電話を手に取り、顔馴染みの中古車屋の番号をプッシュした。過払い金1千万を超す上客だ。
「もしもし石神です〜。社長元気にしてました?」
「元気なワケねーだろ。アンタんところの借金でアップアップなんだからよ」
「あれ? 言ってませんでしたっけ? ボク、会社辞めて、経営コンサルタントになったんですよ」
「で、何の用?」
「社長どうです、ボクと契約しませんか?」
「あ? 何、言ってんだ。そんな金あるわけねーだろ」
「よければ借金をチャラにする方法を教えますけど」
「へっ?」
「実はですね…」
事前に用意した資料を元に説明する。40%の利息を15%に引き下げた場合、1500万からの過払い金が発生する。社長の借金はチャラどころか、新たに大金が転がり込んでくることになる。
「何だか小難しくてよくわかんねーけど、本当にそんなうまい話があるのか?」
「私がなんのためにXの管理部にいたと思います? 彼らの手口も弱みも知り尽くしているんですよ」
「……」
「条件は、コチラの取り分が1100万。社長には400万を差し上げますよ」
「いや、やってくれるならゼヒお願い…します」
「では、さっそくソチラに弁護士を連れておうかがいしましょう」
(最終回へ(24日公開です)。バックナンバーはコチラへ→第1回 第2回)

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